親が手伝う?!点数が上がる「時事問題」

今日は、社会の必須項目「時事問題」について書いてみたいと思います。時事問題は、親のちょっとしたヘルプで「点数アップ」につながりやすい項目。わが家では日々の会話にちょこちょこ取り入れ、直前にため込まないようにしました(^^)

受験が近くなったら塾で扱ってくれそうな気もしましたが、やること盛りだくさんのわが子には、きっと直前期はアタフタして「時事に割く時間なんてないだろう」と思っていたのです・・・それはまさにそうで、年末に「2021年の出来事!!」みたいな問題集を2冊配られたものの、冬期講習で扱ってくれたのは「ごくわずか」。講習が終わって中を見たらほとんどが白紙でした。「あとはやっておいてね」的な感じだったので、「やっぱりね」・・・そんな感じです(-.-)*時事の扱い方は校舎や先生によって異なる可能性もあります。

だから、「コツコツやっておいてよかったな~(;_;)」・・・そんなふうに思ったんです。試験に「出る出ない」は別として、「時事はやってあるから大丈夫」。そう思える「心の余裕」があることは、直前期には大事だったような気がします。

もちろん、子どもの性格によってもさまざまだと思うので、普段から毎日新聞を読んでいたり、暗記が得意な子は直前にまとめて覚えるやり方もあるでしょう(^^)娘の「算・理」をみてもらっていた「スノーマン先生(医大生)」も、「新聞、まったく読んでませんでした」と言っていたので、時事の勉強法は人によってさまざまかと思います。

ただ、「1年間に起きる出来事や覚えるワードは意外に多い」・・・時事を1年まとめた身としては、個人的にそんな印象をもっているんです。だから、娘の場合は「直前に全部暗記」なんて絶対にムリ。普段から毎日、こちらが呪文のように質問し、自分の言葉で説明できるようにしていたので、おそらく2021年の時事問題で答えられないこと、なかったんじゃないかな(^^;)

それに、昨年(2021年)の早稲アカの「合判テスト」は、年末頃には時事問題が多発していた印象があります。だから、冬期講習を待っていたら点に多少なりとも差がついてしまったと思います。これも日々の特訓のおかげで、「正答率ひとケタ」のちょっぴり難しい問題もクリア。算数が苦手な分、こんなところをコツコツと確実に拾って差をつけていきました。

ちょうど早稲アカの「合判」の話を出しましたので、わたしが時事の「ヤマかけ」をして、まさに合判で出題された問題をひとつご紹介してみたいと思います。6年生の年末頃になると、わたしの頭も少しだけ塾の「問題慣れ」するようになり、もちろん全部ではありませんが、「この問題はこうくるのではないか」・・・なんていう「パターン」がちょっとだけ読めることがあったのです。

時事では日本のことだけでなく、もちろん世界の出来事も出題されます。2021年3月、「スエズ運河でコンテナ船が座礁した」というニュースがあったので、これは絶対にくるなと思っていました。問題のパターンがいろんな方面から出しやすいからです。

わたしが予想したのは、

①3月にコンテナ船が座礁した運河を1~4から選びなさい(4択問題)→一番シンプルで易しい

②スエズ運河の「場所」を選びなさい(地図上から場所を選ばせる問題)→「白地図」の場合、少々難易度高

③スエズ運河で座礁した「船の種類」を写真の中から選びなさい→難易度高

・・・①は、新聞を読んだり耳にしたことがあれば答えられそうな選択問題なので比較的簡単です。②は、さらに「スエズ運河」がどこにあるか「位置を知っていること」が必要なので、耳にしたことをさらに世界地図を見て「目で確認」していることが必要。

さらに③は、「自分が社会の出題者だったらこんなふうに出してもいいな」なんて、図々しくも勝手に予想をたてた少々難問です。まず、「スエズ運河」を知っていることは前提。さらに、座礁した船が「コンテナ船」であることを知っていないといけません。さらにさらに、そのコンテナ船が「どういう船」かを、写真で区別できないと答えられない問題なんです。

「コンテナ船てどれ◔_◔??」・・・写真で見ると、意外に知らなかったりします。なぜここで「船の問題」を出すのかというと、「地理」でコンテナ船を含む「LNG(液化天然ガス)タンカー」や、「石油タンカー」など、他の輸送船も学習するので、すべて「区別できるのか」↓・・・これに絡めて出題しやすい時事問題だな~なんて思いました(^^)出なかったけれど、我ながら「いい問題」と自己満足♪

(*実際、船の種類は出題されることも多いので、区別できると理想ですね!)

そして、合判テストで実際に出されたのは・・・「①」に近い問題。「選びなさい」という選択問題ではなく、「書きなさい」で、「スエズ」と書かせる出し方でした。思ったより易しいですが、書かせるので、「4択」よりは少し難しいかもしれません。

余談ですが、早稲アカの合判・・・「書きなさい」と言葉を書かせる問題が、年末ごろにはとても増えた印象です。それに「ひらがなアウト」。「漢字で書きなさい」が多くなったので、普段から「言える」だけではなく、書く練習も有効かと思います。わたしは常に「書いてみて」と言って、紙に文言を書かせていました!「後醍醐天皇」なんて、漢字が難しいから書かせないだろう・・・・普通に出ます( TДT)

さて、「スエズ」の問題に戻り、その時はたしかこんな白地図とともに出題されていた記憶です↓白地図は国境線がない図はあたりまえ。そして、こんなふうに世界地図全体ではなく「ズーム」で出されると、慣れていない子どもは一瞬「どこっ??」と焦ることがあるので、普段から白地図に慣れておくといいですね!

・・・では、こんなふうに時事の予想問題を作ったり、普段から子どもに質問するためには、どうやってこちらが時事問題を把握すればいいのでしょうか??「ネット」?「ニュースを見る」??

わたしは「新聞」を読んでいました。しかも、「朝日小学生新聞」(笑)↓

これを入塾時より1年くらい読み、重要な事項を日々まとめていたのです。振り返ると、自分でまとめたものは、早稲アカで配布された「時事本」の内容をほとんど網羅できていたように思います。

「小学生新聞を読みましょう!」・・・そんなふうによく言われます。「国語のため、天声人語をノートに写す」、「毎日10分音読」する・・・もちろん、ぜひやりたいし、本当に有効だと思います。それができるならば( ;∀;)!

わたしも必死にやらせようとしたのです。でも、これが続かないのなんのって(^^;)・・・どうしても時間がなく、そしてあまり「興味がない」(笑)。「新聞を自ら読んで社会に興味をもつ」なんていう理想的な受験生になって欲しかったのですが、もう本当に新聞に興味ナシ(泣)キーキーうるさく言うのはやめ、最後は諦めました(^^;)

・・・だから、仕方なくわたしが読んでいたのです。大事な部分は切り取って適当にファイリング。ファイリングしても、量が増えると後でなんだかよくわからなくなってイヤになりそうだったので、重要な単語や出来事をその都度PCにまとめていました。直前に一覧にできるように・・・大人の新聞を読むより「子ども版」のほうが、「子どもが覚えるべき項目」が手っ取り早くわかりますね♪

こちらが先にニュースを読んで「噛み砕いて」で説明をすると、ひとりで読ませるよりも、子どもの「入り」が違いました。そして、こちらが把握していることで、普段から「~ってなんだっけ??」とタイムリーに時事問題を質問できます。

(ある日の会話)

わたし:あのさ、「メディアリテラシー」ってなんだっけ??

娘:◔_◔???

(答えられなくてOK。ここから)

わたし:このあいだ、ネットで好きなK-popアイドルがよくないことを書かれていたじゃない?あれをそのまま信じるか、ウソじゃないかって自分でちゃんと見極めて情報をピックアップすることを、「メディアリテラシー」って言うんだよ。

娘:あぁ~なるほどね!

暗記ではなく「腹落ち」で知識が確実に「定着」。

*「メディアリテラシー」は、実際にどこかで出ました!「公民」分野の出題だったかもしれません。

・・・こんな感じで、覚えにくい単語を身近なことに結び付けて質問していました。親からの声かけは「知識の定着」にとても有効だったように思います。テストで正答率が低いところを正解できていた時、「なんでここできた??」と聞くと、「だってママが言ってたじゃん」「ママが問題出したじゃん」・・・と、テスト中の「ひらめき」に、わたしとの「会話」を思い出すことが多々あったそうです。「あの時ママとやったやつだ!」って。

地・歴・公民・時事問題。食事の準備をしている時や学校に行く前のスキマ時間にいくらでも質問できます(もちろん、子どもの気分がいい時)。本を見て出題するといかにも「勉強」になってしまうので、あくまで「会話」として・・・どちらかというと、ここでは答えられることが目的ではなく、前例のようにむしろ「間違えてほしい」。修正した会話こそ「記憶に残りやすい」からです!

そして、「場所系」は問題を出したらすぐに地図で確認。いちいち本を開いて探していると集中力がそれるので、その場ですぐ確認できる、壁に貼った大きな地図でタイミングよく確認しました。

2021年なら、ミャンマーや香港、新疆ウイグル自治区、アフガニスタンの位置・国旗を何度も確認。立派な世界地図なんて必要なく、100均の世界地図でぜんぜんOK。色分けもわかりやすいし、オマケに国旗も学べます。これに自分で、赤道の位置や必要事項を記入させました↓

・・・と、本当は子ども自らやらなければいけない「時事問題」。情けないことに、わが家はわたしのヘルプが必要だったのです(^^;)しかしながら、日々の「声かけ」で、時事問題は確実に「とれる」得意分野になったのは間違いありません。本番は、1点2点が勝負の分かれ目になることもあるので、時事問題は知っていて損はないですね!

最後に、とても有効に使わせて頂いた「時事」の良質な問題を出すサイトをご紹介させて頂きます。定番かもしれませんが、「中学鉄人会」の「入試で狙われる時事問題」です。このサイトは、「社会」に限らず他の教科や知識でも本当にお世話になりました( ;∀;)

「時事」は数か月ごとの配信になりますが、プリントアウトしてその都度解きました。「メールマガジン宝箱」というページに、役立つ情報が満載ですので、よければのぞいてみて下さい(*^-^*)

→「中学鉄人会

今日もおつかれさまです♪また明日から1週間がんばっていきましょう(^^)/