中学受験の「成功」って何だろう??(最終回)

今日2/14はバレンタインデー・・・ではなく、去年わが家の中学受験に終止符が打たれた日です。早稲田アカデミーに行って最後の挨拶をせねばど、夜の授業が始まる少し前、娘とお菓子を持って伺いました。

「2/1からはしばらく塾に来ないで下さい!」なんて事前に厳しく言われていたので、2週間経った今頃なら大丈夫かな??と思い、少し落ち着いた中旬を見計らってこの日にしました。挨拶に行ったのは「志望校に合格したから」ということも確かにありますが、そうでなくてもわたしは行くつもりだったんです。5年生の秋に入れる塾がみつからず、途方に暮れていた親子を迎え入れてくれたことには、少なからず感謝せねばと思っていたからです。

わたしが合格の電話を入れた時、電話の向こうで先生が泣いてくれたんですよね。それがとても意外でした◔_◔御三家に合格したわけでもないですし、もっとすごいところに行った生徒さんなんてたくさんいるのに・・・意外にあたたかい人々(^^;)??

挨拶に行った時、先生たちに言われました。「いや~~、電話をもらって我々ほんとに泣きました。正直、厳しいかなと思っていたので」・・・って、思ってたのかよっ( ٥ ›ω‹ )!「大丈夫」って言ってたやんけ!

お世話になった先生全員にささやかなプレゼントと手紙を渡し、最後にグータッチ。「早稲田アカデミー」と大きく書かれた事務所の扉を出て、あっという間だった1年3ヶ月の中学受験は完全に締めくくられました。もう、ここに来ることはないんだろうな~なんて思いながら。

だから、最終回もこの14日に書こうと決めていたのです(^^)・・・みなさま、中学受験本当に本当にお疲れさまでした。進学先が決まり、制服採寸や新入生招集日などを経て、少しづつ気持ちが整ってきたころでしょうか?そういえば、娘の中学の仲良しのお友達は、まさに今日2/14に「繰り上げ合格」の電話がきたと言っていたので、もしかしたらドラマはまだ終っていない方がいるのかもしれませんね!他の学校に入学金をすでに支払い、そこに行く頭しかなかったので「死ぬほど驚いた」とお母さんが言っていました(^^;)

何はともあれ、終わりましたね。夜、眠れるようになりましたか?お子さまは今、ストレスやプレッシャーから解放され、思いっきり遊んでいることでしょうね(^^)/また受験前のように「普通の小学生」に戻った姿を見て、わたしは日々ホッとしていました。卒業式までまだたっぷり時間はありますので、お友達との思い出をたくさん作ってほしいですね♪

以前も書いたことになりますが、中学受験の本当の意味での「成功」は、第一志望に合格することではないんじゃないかな?と思っているんです。・・・というか、それを中学に入って娘のお友達や保護者さんから学んだような気がします。

お友達の中には当然、「第一志望」と「そうじゃない」が混在し、「そうじゃない」も多数。でも今、その保護者さんたちと話していると、総じて「うちは第二志望ですが、今めちゃくちゃ楽しんでます!」「人生を謳歌中」なんていう声ばかりが聞こえてくるのです。そりゃ、部活帰りにファミレスでおしゃべりしたり、休日にはみんなでディズニーランドに行ったり・・・見ていると毎日ほんとに楽しそう。

子どもがそんなふうに充実した生活を送れるのは、「そうじゃない」を保護者さんが引きずらず、入学した学校で前向きに生活できるよう色々な面でサポートされていることが大きいのだと思います。そんな話をおかあさんたちから聞くたび、心の中で「受験成功組だな」と思わずにはいられません。「第二志望」とか、本当に関係ないんだなって・・・

大事なのはこれから。すべては「今」楽しめているかどうか。この時点では気が乗らなくても、入学後、徐々に「楽しいかも」と子どもが感じはじめ、親も「いい中学生活送れてるな」と思えた時、本当の意味で中学受験は「成功」するのだと思います。そして、入学するからには子どもには絶対そう感じて欲しい。親だってそうです。だから、少しずつ少しずつ、今から始まる一からの中学生活を全力でサポートしてあげてほしいです。

1年も終わりになるこの時期、先日ある保護者さんに「ここに入らなかったら○○ちゃん(娘)に会えなかった、って子どもが言ってました」と声をかけてもらえることがありました。きっとこれから、人生の中で大事な出会いが待っています。それはお子さまだけでなく、保護者さんも!前向きな気持ちこそが「本当の成功」を呼び寄せます。だから全力でこれからの生活を楽しんで下さい!

そして、第一志望に合格にされた方、本当におめでとうございますヽ(^o^)丿この喜び、1年経っても消えることはありませんよ☆彡

・・・まずはみなさま、小学校ご卒業おめでとうございます。なにはともあれ、元気に6年間を過ごせたことだけでも、本当に立派なことですよね(^^)/さらに厳しい中学受験を乗り越えたお子さまの姿は、卒業式の時にとても大きく見えることでしょう。涙なしでは見られませんね!マスカラは強力な「ウォータープルーフ」で(笑)!

そして、わたしのほうでは・・・現在小5の息子は次年度6年生。中学受験は考えていません(^^)/たった1年3ヶ月という長女の受験生活でしたが、ハッキリわかったのです。受験は「する」「しない」、どちらも正解だって。

わたしは最初、子どもは「遊べばいい」と思っていたので受験をするつもりはまったくありませんでした。でも娘は、「今後は受験したくないから付属中に行く」と明確な意思をもち、塾に行ったら行ったで「わたしの居場所」とまで言うようになり、競争世界の「受験塾」という特殊な環境に途中からでも適応。勉強はむしろ「嫌いじゃない」ということが、そこで初めてわかりました。

この場合は「受験してもいい」、つまり受験に向いています。中学受験は可能なら選択肢に入れておおいに「アリ」だと思います。でも、娘が言い出さなかったら、きっとわたしは「中学受験」の悪い先入観に負け、受験なんて見向きもせず、勉強の能力を開花させてあげられなかったかもしれません。今、受験したことを心から正解だったと思っています。勉強が好きな子、塾に入って好きになる子・・・「確実にいる」と知りました。まわりからの「かわいそう」なんていう言葉に負けず、「受験」に挑んでほしいと思います。

逆に息子の場合。こちらは真逆です。日々お友達と日が暮れるまで外でサッカー、バスケ、そして陸上クラブに所属し、週3回鍛えてもらう「運動系」。土やホコリまみれになり、潔いほど自由に遊んでいる姿をみると、「この子を塾に入れるのは違うかな」・・・と思ってしまうのです。受験は「不向き」。「個性」に合っていないような気がするのです。でもその代わり、娘よりも他人への挨拶や思いやり、人との関わり方、公共のマナーなど「社会性」が妙に高いため、生活面での心配はまったくしていません(^^)すでに、友達と同じ「公立に行きたい」と今から楽しみにしているので、ムリにその道から外れることはないなと思っているんです。

大事なのは「その子を見る」ことなんじゃないかなと思います。中学受験は「人それぞれ」。どちらが「正解・不正解」もなく、「その子らしい道」を選んであげるのが親の役目なのかな、なんて思います。もしそれがわからないまま塾に入ってしまっても、そのあとで「ちょっと違うな」と気づいた時、受験から降りるのは素晴らしい選択ではないでしょうか?以前も書きましたが、入試超直前の正月特訓で、「親は私立に入れたい。でもわたしは公立に行きたい女子」のはなし・・・そうなるのは悲しいです。

今は、「どこの大学出ているから幸せ確定」なんていう時代ではなく、「何ができるか」が勝負の時代。自分にできる能力を発揮して世の中の役に立ち、それでお金をもらう人が本当の意味での「成功者」。大学が決まっている娘にも、日々それを言い聞かせています。極端な話、嗅覚が鋭く料理が大好きな息子は、将来「シェフ」になりたいと話しています。なので、休日は「味覚」を育てるためにいろんなお店に連れて行くような「食育」を大事にしているんです。この子にとっては、それが塾で勉強するよりもはるかに将来の役に立つと思えますし、中学・高校を卒業して特に大学に行く希望がなければ、フランスにでも留学すればいいんじゃないかとわれわれ両親は思っています。「料理の道」で生きたほうが、いい会社に入るよりも誰かを幸せにし、息子自身も必ず幸せになれることでしょう。

誰にでもある「自分の才能」。それをいち早く見つけ出し、自分の得意なことを仕事にする・・・これは本当に幸せなことです。わたしの母も、40代になって自分に「花束のセンスがある」と気づき、自分のお店を開きました。ウエディングブーケが特に人気で予約はいっぱい。「自分も人も幸せな仕事ってこういうことなんだな」というのを間近で見てきたのです。わたし自身もまた、今自分の好きな「ファッション」分野で、主人に頼らずとも自分ひとりで、娘を私立中から大学まで行かせてあげられるだけの経済力を身につけました。世間的に見ていい仕事に就くのではなく、自分自身が「持続する幸せ」・・・これを探し出す力をつけてあげるのが「親の責任」だと思っています。まわりと比較せず、子どもの個性や才能を開花させてあげたいですね!

・・・以上、わたしが綴った「受験ノート」はこれにて終了になります(^^)/短い期間でしたが、目を通して下さいまして本当にありがとうございました!

受験を終えたみなさまには、今はただただゆっくりして、そしてこれから幸せな学生生活を送ってほしいと願ってやみません。こんなにツライ日々を乗り越えたのですから、絶対に素敵な日々が待っています!

そして、いよいよ受験学年に入った方、これからですね!無理をせず、心身ともに元気に乗り越えて欲しいです(^^)/1年はあっという間。1日を大事にしていきましょう♪

受験ブログは終わりますが、日々「ファッションブログ」を書いておりますので、よければそちらにも時々遊びに来て下さるとうれしいです♪4月からは他の場所でもお目にかかることになるかも??

これからもどうぞよろしくお願いします★

みなさまの幸せを、今日この日に心から祈っております(^^)

Akane

受験学年の方、いよいよですね!