勉強プランを大変更!クラスアップに全集中

ちょうど1年前の5月の今頃は、わが家の受験の風向きが大きく変わった時期でした。「母の日」に行われた組み分けテストで、念願のクラスアップを果たしたのです。

受験期間の中で親子ともに一番辛かった時期は、クラスがなかなか上がれなかった、この6年生の5月までの時期でした。入塾から数えて7ヶ月・・・この間に「受験やめよう事件」が何度も到来し、親子ともに精神的にかなり疲れ果てた時期といえます( ;∀;)

通っていた塾の校舎は全3クラス。月1回のテストでクラスが決まります。入塾時は一番下のクラスから。「まだ始めたばかりでそんなに簡単に上がれるわけないんだから焦らなくていい。最後に追いつけばいい」・・・いろんな人にそう言われ、それまではわりとマイペースで進めていたのです。

でも、次第に娘にプレッシャーがかかってきました。受験する子が多い小学校の友達の会話の中で、「それぞれの塾でどのクラスに在籍しているのか」・・・そんなおそろしい話題になることがあったらしく、その時に「なんでそんなにがんばっているのにクラス上がれないの?」・・・誰かに言われたことで傷つき、焦り始めてしまったのです。「誰がいつ塾に入ったか」なんて子どもにはわからない。「上」「下」で決めてしまう残酷な世界・・・まったく悪気なく、普通にそんな言葉を放つものなんですよね、子どもって(;_;)

「なんだか最近痩せたな」・・・そんなことを感じていたある日、ビックリするものを目にしました。娘の部屋に入ると・・・髪の毛が20本くらい机の上にあるんです。落ちているんじゃなくて、きれいに並んで「置いてある」Σ(ʘωʘノ)ノ

・・・もしかして、抜いた??

「2月の勝者」にも、たしかそんな場面がありましたよね??マンガの中の出来事と同じことが起こっている・・・いつも朗らかで活発で明るい子なのに、最近痩せてしまって元気がない。

わたしは危機を感じました。「今すぐ受験、やめよう!!」・・・すぐにこう言ったんです。「ここまでして受験なんてする必要ない。あなたが元気でいるより大事なことなんてない!」・・・ただちに塾に電話しようと思いました。小学生が精神的にここまで追いつめられるなんて絶対におかしい。

娘も納得してくれるかと思いきや、かえってきた言葉は「絶対にやめない」。「お願いだから塾に電話をするのはやめて欲しい」と泣くのです。「最後まで続けたいから」と・・・この頃、娘は塾にどっぷり浸かり、先生大好き友だち大好きで、まるで塾が「家族」のよう。卒業した今でも「塾に行きたい」と言っているくらい、この塾が自分の居場所になっていました。

娘にさらにプレッシャーをかけたのは、保護者会で言われた「夏以降はクラス替えがない」。夏までの組み分けで決まったクラスで受験最後までいくと・・・それを知り、究極に追い詰められていたようです。「志望校に入れれば、クラスなんて関係ないじゃん」。そんなわたしの言葉は一切耳に入りません。子どもなりに「プライド」というものがあったようです。

あぁ~~もう、どうすれば??

この状況からこの子を救い出せるのは、「クラスが上がる」・・・それしか方法がない。先生や個別指導の医大生とカリキュラムを相談した結果、今はとにかくこの子の気持ちを救うべく、「クラスアップに集中しよう」という結論になりました。

それまでは「組み分け」はほとんど無視で、とにかく足りない部分をやっていましたが、以後、組み分けテストに「全集中」。その範囲を徹底的にやることにしたのです。国語は自力、社会はわたし、算・理は医大生で「組み分け対策」に集中しました。

その時期の社会は「公民」が入ってきていたので、「憲法・国会・国連」その他、わたしも必至で勉強し、「いかに効率よく覚えさせるか」を常に考えていたんです。壁には「日本国憲法」ばかり(笑)弟まで見て覚えていました(^^;)

国語と社会は、少し前から塾でも3位くらいに入れるようになっていたのですが、真逆に、できなさすぎる元凶の「算数」「理科」・・・これに足を引っ張られ、なかなか4科全体の点数が伸びないのです( ;∀;)それでも、医大生に週1日4時間、それに加え、先生の空き時間に毎日オンラインで3時間くらい勉強をみてもらっていたところ・・・ついにその日が来ました。

毎回毎回、テストの結果をパソコンで開く瞬間は、本当に心臓が止まりそう(¶⁋ ▾ ¶⁋)いつも娘と一緒に「せ~~のっ!!」という掛け声でポチっとボタンを押すのですが、「今回もダメなんだろうか」・・・心の中ではそんなことを思っていました。でも、親が顔に出すのは厳禁。「また次がんばろう」って、ちゃんと笑って言えるかな??・・・もう逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。

・・・「えっ(´⊙q⊙`)!?」苦手な算数が「88点」??今まで見たことない数字!縁起のいい数字だな!

平均点よりはまだ低いけれど、長いこと抜け出せなかった「40点」からはぜんぜん成長↓↓↓偏差値もついに、恐怖の30台を抜けました!

ゼロから始めて半年でやっとここまで・・・ていうか、これってクラスアップの基準に届いたよね??算数は平均に届いていないものの、4科を合わせれば真ん中のクラスに上がる基準より40点くらいは超えていました・・・決して「ギリ」じゃない(>A<。)!

抱き合って喜んだこの時の喜びは、たぶん一生忘れることはないでしょう。塾からもらった「クラス変更のお知らせ」の手紙は、今もずっと大事に部屋に飾ってあるんです(^^)

そして、何かふっ切れたようにまた元の笑顔と元気が戻り、以後精神面で崩れたり、わたしと衝突することはほとんどありませんでした。高い壁を乗り越え、勉強のやる気もさらに増し、大きく大きく成長した瞬間です。

・・・さて、次に塾からもらってきたのは、「夏期講習のお知らせ」・・・早っ!もう??それに、この日程ぜんぶ行くの??

大事な「夏」は、運命を決める重要な選択になりました。

(つづく)