難問ばかりは危険?!意外に「基礎」が出た本番試験

先日、娘の中学校で初めての中間テストがありました。その結果を見て、遅く始めた中学受験は「デメリットばかりではなかった」と、初めて知ることがあったのです。「英語」が・・・意外に好成績( ;∀;)!!

5年の秋まで受験勉強しなかったのですから、それまでヒマな時間がいっぱいあったワケです。それで、塾に入るまで「公文」の英語に通っていました。単に長く続けていただけなんですが、学習レベルは小5の時点で自然と「中3~高1」に。それがなんと、今回の中間テストでまさかの「学年3位以内」に入るという、意外なカタチで現れてくれたのです!もちろん英語のみですけど(笑)

同級生のみなさんは4年生くらいから塾に通われていたようなので、受験科目にない「英語」は、もしかしたらあまり力を入れて勉強してこなかった子が多いのかもしれません。英語以外、他にとりわけ差がつけられる教科がない娘は(笑)「たった1教科」でも自信がもてる科目ができたようでうれしそうでした。ほかの教科は・・・(꒪ꇴ꒪|||)!(꒪ꇴ꒪|||)!(꒪ꇴ꒪|||)!」

まぁ英語も、みんなこれから真剣に勉強し出したらあっという間に追いつかれてしまうと思いますので、また日々コツコツやっていかないとな~と感じています!

・・・さて、今日は「社会」の教科について書いてみたいと思います(*^-^*)わたしは今でも「時事問題」を考えるクセが抜けず、受験が終わった今もニュースを聞くたびに予想問題を作りたくなってしまうんです(^^;)今年も出題につなげやすいニュース、すでにたくさんありますよね!

たとえば今年なら、「NATO(北大西洋条約機構)」は書けるようにしておくのはもちろん、加盟国はざっくり覚えておいてもよさそう・・・といっても、どの国がいつ加盟・脱退するかは予測不可能なので、加盟国の細かい名前や数に関しては出題される可能性は低そうです(あまり意味がない)・・・ならば出そうなのは、例えばこんな問題。

Q:「NATO」に加盟していない国を選択肢から選びなさい・・・なんていうもの。選択肢はざっくり考えて、

a.アイスランド

b.オーストラリア

c.カナダ

d.ベルギー

・・・たとえばですが、こんな感じです。

こういうパターンは「G7」系などでも時々見かける問題で、一見すべての加盟国を覚えていないと答えられないような気がしますが、選択肢をみると「あきらかに違う」ものが入っていることが多いので、問題にビビらないで落ち着いて見れば、意外に簡単に答えられたりするんです(*^-^*)

でもその「あきらかに違う」がわかるためには、「NATO=北大西洋条約機構」と機械的に暗記しているだけではなく、NATOが「北米ヨーロッパの軍事同盟」と理解している必要があります。そうすれば、加盟国(今日の時点で30ヶ国)をすべて覚えていなくても、選択肢に登場しそうなアジアの国々やアフリカ、オセアニアの国など、「あきらかに違う」ものをすぐにみつけ出すことができます(この場合は「b.オーストラリア」)。「c.カナダ」は一瞬悩むかもしれませんが、これも「NATOは北米だったな」と知っていれば簡単です。

なので、こういうのは「暗記プラスα」・・・ほんの少しのプラス知識で点数に差がつくのではないでしょうか♪もちろん、シンプルに「北大西洋条約機構の略称を書きなさい」みたいな問題も出るとは思いますが、知っていて損はない「プチ知識」は強いです!

・・・時事問題を考え出すと止まらなくなりますが、保護者の方がニュースや「朝小」を読んだりして子どもに日々の出来事を問いかけるのは、「社会」の勉強にかなり・・・というか、点数アップに確実に有効だと確信していますので、忙しい毎日でも少しでも会話できるといいですね!

そんな「社会」という教科は試験時間「30分」が多いのに、気が遠くなるほど範囲が広い(´;ω;`)「この中から何が出るかわからない」なんて、小学生には「酷」です( ;∀;)わたしは最初、「完璧に全部覚えさせなければ!!」なんて焦っていましたが、ひとつのことをやろうと思うと奥がどんどん深くなってしまい到底時間が追い付かないので、「ムリだ」と気づいて途中であきらめました(笑)

正直、本番まで「地・歴・公」・・・完璧になんてできませんでした。塾の先生に相談した際も「大人でも無理です」とのこと。なので、「ある程度やったな」と思ったら完璧にする努力より、直前の1月は弱点教科「算数・理科」に時間を費やしていました!

個人的には、夏休みが終わるまでが「社会の勝負」ではないかと思っています。余裕をもって覚えられるのはこれが最後ではないかと。過去問がちょいちょい始まる9月からは、社会に丁寧にかける時間はない印象でした。やり方は人それぞれで、「社会は最後に追い上げる」パターンも聞きますし、「暗記」の得意不得意によって変わってきそうです!

社会を9月までにだいたい終わらせておくと、たとえあやふやな部分があっても、その後の「合判」や「過去問」のような実践で答えていく中で知識が鍛えられ、繰り返すことで定着していきます。「あぁ、だいたいこういう感じで聞かれるんだ」「この問題、いろんな学校の過去問によく出てくるな」とか・・・その前提でやはり「一度やったことある」が必要。「はじめて」ではなく「知っている知識を思い起こして問題に答える」作業が大事です。だから、もし社会に自信がなければ秋以降に回さず、夏休みを有効に使うと気持ちもラクになるのではないかと思います!社会の基本は「暗記」ですから、他教科より点数アップにつなげやすいです☆彡

今日は、受験の社会を担当したわたしが、「本当に役立った」と思えるテキストを厳選して3つご紹介させていただきます★参考までによければご覧下さい(^^)/

ちなみに、夏休み以降はあまりいろいろ社会の参考書を増やさないほうがいいような気がします。あれもこれも買うより「濃い一冊」・・・「これやっておけば大丈夫」というような、すべて網羅しているテキストを徹底的にやるのがおススメです。

オススメのまず1冊目は、迷いなくこれでしょう!早稲アカでもらえる「四科のまとめ」、通称「四科ま(よんかま)」。このテキストは最後までバイブルのように離しませんでした。娘じゃないですよ!わたしが毎日持っていたんです(笑)「社会の神テキスト」と言ってもいいでしょう!娘にいつも「なんていいテキストなんだろうね~」とアツく語るのですが、「はっ??」っていう反応でした(^^;)

きっと、こういう「まとめ系」は他の塾でもあると思いますので、大いに有効活用するといいですね♪

「四科ま」に関しては、もし社会が間に合っていないようでしたら「これ1冊やればいいのでは??」…といえる存在。公民まで全単元、覚えるべきポイントがすべてしっかりまとめられていて、練習問題ももちろんムダなく良質です!

特に巻末の「重要史料」は「社会マニア」を唸らせました(*^-^*)わたし、これを娘に鍛えたかったんです↓歴史に出てくる誰かが詠んだ「詩」とか、「御触書(おふれがき)」系をまとめたもの!

よく、「この内容はいつの時代のものですか?」というのが出題されるので、ゴチャゴチャするものを分けて覚えたい時に役立ちました!

ただ「四科ま」は、夏期講習ですべてやってくれない様子・・・というかほとんどやってくれず、「やっておいて」だったので、放っておけば「白紙」になる可能性大(^^;)こんなに良いテキストが、宝の持ち腐れになってしまうのです(泣)。なのでわたしは夏休み中に、「なるべく1日1ページ」と決め、優先順位をつけて実行していました。〇×はわたしがつけ、出来なかったところは翌日もう1回聞く・・・見開き1ページくらいなら忙しい夏休みでも実行しやすかったです♪これしっかりやれば、確実に社会の「総復習」になるでしょう!

ここでひとつ、「四科ま」をやりながら、わたしが「失敗した!」と思った出来事をご紹介させて頂きます。

受験する学校のレベルによって、社会の問題傾向はさまざま。難関中になるにつれ、暗記系より入り組んだ形で「思考力を問う」問題が多いですよね。塾の合判系テストもそういう問題、多かったです。そして過去問を見たところ、受験校もまたそんなにストレートな問題はほとんど出なさそう・・・わたしは難問ばかり重視してしまい、「基礎の基礎は出ない」と判断し、みごと「四科ま」の最初のほうのページ「基本事項」をすっ飛ばしてしまったのです!!

たとえばこんなふうに、「日本はいくつの島からなっていますか?」「この海流を答えなさい」のような「超基本事項」のページは真っ白。

「マズイ」と気づいたのは、1月の埼玉受験が始まる直前。練習で受ける学校の過去問を12月にやってみたところ、社会の点数が思うように取れないのです。「へっ(⚆.̮⚆)??」と不思議に思ったら、まんまとその「基本」が答えられていない!入り組んだ難問ばかりこなしていたせいか、「日本の全長は?」なんていう超基礎問題が解けないのです。・・・そこから本番までの2週間くらい、急いで基礎に戻って暗記しました。

そして2月の本番当日、試験終了後に「社会」の問題を見てわたしは冷や汗が出ました・・・「先生代わった??」・・・過去問15年分を解いたわたしが思ったんです。「基礎多っ( ⊙᎑⊙ )!!」って。こんなストレートな問題、今までほとんどなかったよね??

まるで、「塾で難問ばかりやってきて、基本は知っているの??」と言われているかのように感じた社会の問題でした。もちろん、それだけではなく思考力問題もたくさん出ますが、合格ラインを競う大事な1点2点、基本問題は必ず取らないといけません。まるで不意を突かれた感じです!

埼玉受験のおかげでギリギリ暗記できていたのでセーフでしたが、学校のレベルに関係なく、そういうこともあるかもしれないと思いつつ、基礎は怠らずしっかり覚えておくとより安心かもしれませんね!

・・・さて、続いて役に立った2冊目はこちら「入試に出る地図(歴史編)z会シリーズ」↓↓↓

これもまぁ、なんていい本なんでしょう( ;∀;)書店で中を見た時は、思わず「これだ!」と叫びそうになりました(笑)「こういう本ないかな?」と思っていた、そのものズバリだったのです☆彡

もしわたしが社会を何も手伝っていなかったら、きっとこの本を見ても「いい」なんてわからなかったと思います。でも、歴史を一通り勉強すると必然的に知りたくなることが書かれているんです・・・「場所」です。どの歴史事項が「どこで起こったか」「どこにあるのか」、「場所(地図)でまとめたい」人に最適な参考書。

たとえば、「最澄・比叡山延暦寺/空海・高野山金剛峰寺」と娘が答えられたとしても、「じゃぁ、その場所どこにある?地図で指してみて」と聞くと、場所はほとんど答えられません。「歴史的建造物はぜんぶ京都にある」と思っていたり(笑)、ぜんぜん違う場所だと勘違いしていたり・・・

でも、「どこに何がある」「どこで何が起こった」の「どこ」っていうのが超重要。「地図で指しなさい」という問題はよく出るパターンです。この本のタイトルどおり、「歴史で差がつくのは地図問題」・・・これはそのとおりだと思います!「場所」を知っている子は強い!

↓左側(地図2)の朝鮮半島の地図(これよく出る)、「高句麗・百済・新羅・伽倻」という国名は知っていても、「それぞれの場所は知らない」とか、右側(地図3)のように、東大寺は知っていても、平城京の「どの位置にあるかわからない」・・・というもの。

こんなふうに、すべて「場所」を中心に書かれているので、暗記したものが場所とともに、さらにグッと理解が深まるのです。

夏休みにはこの本を見ながら、「時代ごと」に起きた出来事を地図にまとめる作業をさせました。「五街道は〇〇~〇〇まで」と言葉で言えても、地図で聞かれるとわからなかったりするので、これはとてもいい作業になりました。

「誰がどこの出身」なんていうのもゴチャゴチャしてますよね!こういうのも地図で覚えると記憶に残りやすいです(*^-^*)

時代が進むと場所が広がりさらにややこしくなるので、大きな地図でしっかり覚えることは有効です。「日清・日露戦争」で獲得した領土、そのほか外国で起きたことは暗記より地図にすると理解しやすいですね!

大人はあたりまえのように知っていても、子どもはまだまだ世界の位置関係、よくわかっていないことが多いんですよね(^^;)

こんな作業もゆっくり余裕をもってできるのは夏休みまで・・・今からならまだ十分できると思うので、よければじっくり楽しく「場所」を覚えてみて下さい(^^)/↓↓↓


さて最後は、こちらの「合格する」シリーズ↓

「だからそうなのか!がガツンとわかる」・・・というタイトルのとおり、「なぜそうなの?」という「なぜ」を理解し腹落ちさせるのに役立ちます。この参考書は一通り学習したあとの、知識の「プラスα」的存在。

・・・これは、子どもが読むのももちろんいいですが(むしろそうでないといけない)、実際は塾もあるし、やることも山積み。本を読んでいる時間なんてないのです!・・・なので、娘の代わりにわたしが「地理」を愛読していました(^^;)保護者さんが読むのに最適だと思います。

特に、娘が苦手な「4大工業地帯&地域」!女子は苦手な子、多いかもしれませんね(;_;)わたしだって苦手です・・・

そういう「ヤダな」と思いやすい単元の「なぜ」が掘り下げられているので、「へぇ~なるほどね~」と理解が深まり、暗記ではなくなります。これは先ほども申したとおり、理想は「子どもが読むこと」なんですが、大人が読んで噛み砕いて説明を添えると、スッと理解してもらいやすいです。わたしはヒマさえあればこの本を読んでました(*^-^*)

地理は「都道府県」と「日本の産業」の2種類あります。もしお時間があれば、ぜひ読んでみて下さい!

ご紹介した「産業編」はコチラです↓↓↓


・・・以上がおススメの3冊です☆彡

そして、これはテキストではありませんが、もし第一志望や確実に受ける併願校が決まっているなら、夏の間にできたら「過去問の社会」にざっくり目を通しておくのも有効だと思います!

学校によって出題傾向が違い、娘の志望校にはちょいちょい「世界地理」が登場するところがありました。「地・歴・公・時事」に加え「世界地理」も最低限知っていないといけないことが、過去問を見て判明( ;∀;)秋以降それに気づくと焦るので、なんとなくでも「これが出題されるのか」・・・と知っておくと違います。逆に、「これは出ないかも」・・・という傾向も少しわかってきます(たとえば「憲法系はほとんど出ないな」とか)。それがわかると時間も有効に使えるのです!

以上、今日は社会の「おススメ参考書」についてご紹介させて頂きました(*^-^*)

今日も受験のサポートおつかれさまです!ジメっとした梅雨らしい暑さが続いていますね(@_@)夏バテに効くメニューを考えながら、お母さんも栄養をしっかりとって、短時間でもお子さまと一緒に楽しい夕食の時間をお過ごし下さい(^^)☆彡

ではまた!(次回は6/28の更新予定です)

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(オマケ)

受験中に活用していた「合格カレンダー」をご紹介させていただきます(^^)/

「受験本番まであと〇〇日」・・・なんて塾で言われてもイマイチ実感がない日々。大事な1日がどんどん過ぎ、子どもなんてさらに「人ごと」のように思っていること、ありますよね(@_@)

「あと何日しかないんだよ!!」なんて、少しでも焦らせるように、この「カウントダウンカレンダー」を娘の部屋に掛けていました(^^;)

大きな数字が目に入ると、「えっ!あと60日しかないの??」なんて、頭で考えるより実感が湧きやすいです。

メッセージが書けるスペースがあるので、わたしはあらかじめ「ひとこと」だけ書いておきました。「あしたは合判テストだね!」とか、初めての入試の日は「落ち着いていつものとおり!」とか・・毎朝めくると少しは気が引き締まるようだったので、けっこうおススメです!

「本番当日」は家族の写真を貼っておき、全員で応援メッセージを書きました(^^;)

毎日メモを書くのは大変なところもありますが、手書きメッセージは子どもに気持ちが伝わりやすいと思うので、とてもいい受験アイテムだと思います(^^)/

よければ活用してみてください☆彡↓↓↓